2016年12月6日火曜日

先日、国道143号を、青木村から上田方面へ軽トラで運転中、スイッチを入れたラジオから、聞こえてきた…

ラジオのリスナーから募集した投稿メールを、ゲストや芸人コメンテーター、女性アナウンサーなどが喋くる番組だった…。「これってこっちが悪い?」が今回のテーマ。

ある営業マンの投稿メール…

「先日飛び込み営業で、ドアのベルを押すと、中から奥さんが凄い剣幕で出てきて、今、赤ちゃんがやっと寝たところなのに起きちゃったじゃないのよ!と怒鳴られた…これってこっちが悪い?」

これに対し男性芸人のコメント…

「いや~この営業マンさんの気持ち、よ~わかります。決してわざとじゃなかったし、赤ちゃんを起こすためにベルを鳴らしたんとちゃうと思いますよぉ。ね~災難でしたね~。
どうにかできへんかな~。あっ、そや!
赤ちゃんが寝ていますので、ベルを鳴らさないでと、何か札とかぶら下げたりして、外にも分かるようにしたらいいんとちゃいまっか?」
とのこと…

この投稿が本物かどうか(番組を盛り上げるために、ほとんどはシナリオライターがよく書くのである)や、メディアの低俗化とかは評論家にまかせるとして…

こんなことが、企画されて放送され、この企画にスポンサーがつくなんて…
なんたることか…とにかく…子育て真っ最中のダディとしては…
「まったく分かっとら~ん!」と叫ばせていただきた~い…

赤ちゃんを寝かせる邪魔をしたことを、笑い話にして、、チャンチャンと終わりにしてはいけないのでR。

この機会に広くご理解いただきた~い。

昼も夜も泣き続ける赤ちゃん。一日中泣いている時期は、どの子だってある。
ママが死に物狂いで家事をしても、トイレに行っても…
とにかくママから、少しでも肌が離れれば、赤ちゃんは泣く…
この時期のママは完全なる睡眠不足状態である…

ずっと立って抱えて、ゆらゆらさせている状態がつづく…座れば泣きし、止まれば泣くし…
「よしよし」と…あやし、その時を待つことしか方法はない…
とにかく寝せなくては…何もできない。な~んにもである。
「お願いだ…寝てくれ」と神様に祈る…(それでも…赤ちゃんは泣き続けるのだ)

やがて時が経ち…「無」という境地に入るころ…

しだいに…赤ちゃんの泣く嗚咽(おえつ)間隔が長くなり…
ようやく、頬になみだの跡を残して目を閉じる…

そして…嵐の中、一筋の後光が、雲の隙間から見えてくるように…
おっぱいが赤ちゃんの口から、静かに離脱する…
(※注:妻の場合である。パパの場合は、赤ちゃんの両腕がブラーンとして、体重が重くなり、フ~っと深い深呼吸をした時が、離脱の瞬間なのである。ちなみにパパのおっぱいはミルクがでないから、つねるだけのただのイボである。)

このまま!このまま!頼むぞ!慎重にな!と自分に言い聞かせ、最低速スローモーションで、寝る場所へ、移動しはじめる…ポジションを整え始め、静かに…ベッドに横になる…。

そして、ヨガ仙人になりきる…指先も0.1ミリ単位で動かし…
…自分の体を赤ちゃんからゆっくり離して…
(あれっ自由自在に体が動くんじゃん!って自分の体の動きに感心したりする…人間必死になればなんでもできるのだ)

…完全離脱成功。

やった…やったぞ!…しかし!油断は禁物じゃ!
息を止め、立ち上がる。ぐらっとして、バランスを崩しても、すかさず両腕を広げてヤジロベーのように立ち直り…そっと部屋のドアの方へ、一歩そしてまた一歩…

寝てくれて!ありがとう!神様ありがとう!感謝の気持ちで、ドアのノブを握り…そして、そっと回し……ゆっくりとドアを開けて、静かにドアノブを回しながら閉める!ただこれだけのことなのだが…かなりの沈黙の時間が、無音の時間が流れ…ドアを閉める。

…最後の仕上げ!ドアから離れる…
最後の最後のこの部屋を出たこの一歩で、床が少しでも…「ミシッ…」と音を立てたら…おしまいだ…抜き足差し足忍び足…で完了です。

このプロセスを経て、やっとのことで「赤ちゃんを寝かせる」ことが終わる。

他に子供がさわいだり…電話がなったり…洗濯機やお風呂の終了時にメロディーが流れたり…体調がよくなかったりと、とにかく沢山予期しないことが起きるため…実際にはこんな絵に描いたようには成功しないが、とにかく「赤ちゃんを寝かせる」ということは、実に大変なことなのである。

自分は父でも乳はでないので、本当の苦労は申し訳ないが…分からんのだが、分かる範囲で書かせていただいた。「赤ちゃんを寝かせる」ことの理解は、輝く未来を築くひとつの礎(いしずえ)だと思うからだ。

小さいことだが、子供の平和、家族の平和ってのを、女性を助けることからはじめると、調度いいと思う。
特に日本は、女性を助けるって気を遣ったって、自分の奥底にしみついたぬぐい切れないものがある訳で…よっぽど気を遣っても、諸外国の男性から比べると…100分の1程度なのかもしれない。(自分も同類である)

皆の衆!外人にばっかりカッコいいダディをやらせてなるものか!

ご飯粒が、納豆と一緒に靴下の裏についていたってなんだ~!
冷たいビールを飲もうと思った瞬間に、子供にせがまれトイレに行き、ゆる~いウンチを拭き取り、帰ってきたらぬる~いビールになってたってなんだ~!
自分がやった方が早いが、車のスノータイヤ替えを子供にやらせて、準備で1時間、やってもらうのに一日かかったって、そのくらいなんだ~!
小遣いがなくたってなんだ~!

あれっ?もしかして最近育児ストレスなのだろうか…

いやいや…すべては、子供たちのよりよい未来に繋がっていると信じたい…ダディでした。


2016年11月25日金曜日

青木村にも雪が!例年より早い11月24日(木)

先週の日曜日に、自家用車のスノータイヤを履き替えていてよかった~。
みんな、その日の朝に替えたり、まあ23日(水)勤労感謝の日に替えていた人が大半だったけれど…。
例年より早めのドカ雪に…雪かきに追われました。



25日(金)は晴天に恵まれ、小学生が今日はいつもの通り、班で登校していました。
しかし、ところどころ坂があるところは、まるで氷の滑り台。そして寒い!
送ってやったほうがいいのに…と思いながら、眺めていると…
子供たちは、雪が積もり、凍った坂道や道路を大の字になって、ヨロヨロと歩いている…
遊びのスケートと違って、手をつないだりしてません。マジです。
ひとりひとり、間隔をとって(転んだ時に自分だけ転べるように)いました。
顔は真剣です。(この表情が実にいい!)

ようやく雪が積もっていないアスファルトたどり着くと、タッタッタッと小走りして、いつものようにみんなでまとまって、歩きだしました。
浅はかな大人のおせっかいをしないでよかった…と思い。また、青木村の「あおきっこ」の面白いところを見させてもらいました。



にんにくはラッキーなことに雪が降っても大丈夫!元気でした。

2016年11月10日木曜日

青木村で初冠雪!11月9日!雪が!

青木村のシンボル三山の1つ、十観山(1,284m)に雪が積もりました!



これから冬の本格的な準備に掛かります。
主な準備とは…

①車のタイヤをスノータイヤに取り替えます。
1台2,000円が相場でやってくれますが、1シーズンで履いて脱ぐので2回分1台4,000円がかかります。なので…車が2台あればそれだけで8,000円…
身分相応に…自分でやります。

②水回りの凍結防止栓のチェックしま~す!
これは、家の外などにある水道の蛇口には、地下50㎝ほどのところに蛇口に水を通す管に、栓が立っています。だいたいオレンジ色のまわしノブですが、これを「閉める」にしておきます。

③水回りの水道管にまいているサーモヒーターのチェックもしま~す!
これも、水道管破裂防止のために、水道管にグルグル巻かれたコードヒーターが、10℃以下の低温になると電気が通り、水道管を温めます。寒い地域ではごく普通に、家の裏の給湯器などの水回りの管にはあります。それが、たまにコンセントからずれてしまったりするので、通電しているか等を確認していきます。

灯油ストーブはもうすでに使っていますし、薪ストーブの方は、ゴールデンウイークなどに作った薪などが、いいぐあいに乾燥していますので使っています。
その他
・渋柿づくり(剥いてつるす…食べる時は一瞬だが、採って剥く作業は大変です…)
・野沢菜づけづくりの用意(桶や重石をチェックしたり…12月につけます)
・藁(ワラ)を乾燥します(来年野菜を植えたりする時に使います…)
などさまざまな冬支度(ふゆじたく)…信州ならではの寒い寒い冬がきます。この寒さが野沢菜づけをおいしくさせます。
この野沢菜、青木村の直売所には12月に出回ります。大規模農家さんの一つは標高800mのところで栽培していて、この野沢菜は最高です。

皆様、冬景色の青木村…遊びにきてくだされ~!

あっ、まだまだ紅葉いけますよ~!

青木村の産業祭11月19日(土)/20日(日)で、出店しま~す!ぜひお越しくださ~い!




2016年11月1日火曜日

青木村のにんにく…モミかけおわりました~!

途中雨に2回ほど降られましたが…4穴11畝(うね)~完了です!
この前植えたばかりのにんにくが、もう10~15㎝にのびているなんて…一日1センチ以上伸びている!



近隣の就労支援施設で、メンタル面が不自由な施設利用者さんにも、ガッツリお手伝いいただきました。
「丁寧にひとつひとつ穴に、シャベルでモミを入れ、黒ビニールのマルチをバサバサして、はみ出したモミを穴に入れる作業です」地味ですが…大切な作業なのです。
その作業と並行して、穴から芽が出ずに黒ビニールのマルチの中で、芽が伸びてしまうにんにくを探して、穴から伸びるように、マルチの穴を広げたりする作業も、この時期、毎日の仕事です。

【数日目、ある施設利用者さんと私の会話】

彼「あした雨?」

私「雨みたいだね」

彼「あした雨?」

私「うん、そうだよ雨みたいだよ。ちょっとまって…スマホで調べてみるね…あっやっぱり、雨だ!」

彼「あした雨!」

私「でも午後からだから、畑の作業は午前中できるね!」

彼「やったね!」

私「そうだね!やったね!作業お願いしますね!」

彼「やったね!」

私「そう、そう、よかったね!明日午前中作業できるね!」

彼「やったね!」

おいし~いにんにくが、できそうです!

2016年10月19日水曜日

青木村、にんにく植えてます!
曇りのち曇り…一週間に1日晴れ…また曇りそして時々雨…
このぬかるみの中、たまたま我々はなんとか畑を耕し、マルチシートをして、奇跡的に植えることができました~~~!

東京から、会社の応援団が来てくれたのです…




普段はデスクワークで頭脳を使っていただいているのにもかかわらず、かなりのペースで植付をしていただいた…
あんりがたや~!次の日筋肉痛で大変だったそうだ…ありがとうございました~!
すくすくと今年も育つように…!

2016年10月2日日曜日

今年の7月に収穫したニンニクが 芽子にんにくの新物で出荷していま~す!フレッシュ(生)は7片入りで540円、ガーリックチップが810円、ガーリックオイルが880円です!
今年から、このガーリックオイルにチップを入れて販売しています!香りも良く、見た目にも良いのでぜひお買い求めいただきたい。(道の駅あおきで販売しております)




さてさて、先日「官社ひつじの会」の牧場まつりに行ってきました。BBQやら、松茸汁やら、持ち寄ったおいしいお酒をいただきました。ここは前にも紹介したことがありますが、サフォークという種類の羊に耕作放棄の除草をしてもらっています。

この「官社ひつじの会」の頭の文字の「官社」は、あと400m登れば頂上の「子檀嶺岳(こまゆみだけ)標高1223m」が別名冠者(かんじゃ)岳と呼ばれていたことから由来する。

「子檀嶺岳(こまゆみだけ)」の語源は、山の麓(ふもと)に古代の牧場があり、その馬たち、すなわち駒を大切に敬う(うやまうこと)、駒斎(こまいみ)からきたとのことである。(駒を斎る(まつる)というということだ)ちなみに現在の地区の名前は「当郷」(とうごう)旧地名は塩原牧である。

山頂からは、当村の田沢・村松・当郷の奥社があり、上田市や青木村などや、接近する山を望むことが出来る。またこの山は、地元の人にとっては、信仰の山としての霊山であり自慢の山であると言われている。古代の東山道がふもとを通る。

伝説もある。その昔、冠者様が山にかけあがろうとして落馬し、胡麻穀で眼を突き傷つけたそうだ。そのことを忌んでのことであるとされ、山むこうの、田沢温泉にある子檀神社の鎭座する地域には胡麻を作つてはならないとの言伝えが残る。いや~面白いですね~!

2016年8月12日金曜日

ご無沙汰しておりました~!

いやいやいや…やっと落ち着きました~!

いっそがしかった~っす!

青木村産にんにくが無事に収穫→乾燥→出荷→保管できました~!




その間…青木村では田植えが始まったり、夏野菜の苗付けや(今はもう収穫)そんでもって、7月31日は東京の品川で我らのNPO主催の障がい者のすんばらしいコンサートがあったり(行きましたよ~田舎から大都会へ!) もうもう盛りだくさんでした~!

さて、この前の青木夏祭り!!昨年は観るだけでしたが…

今年からは参加!
我らの地区の子供神輿(みこし)は、1ヵ月前から飾り付けして、子供たちは揃いのハッピを着て、保護者達もネットで注文した5000円の揃いのド派手なハッピ…。(笑)




神輿(みこし)の後は、村営グランドでのアトラクションを観てから…
我らの地区に移動…
子供たち30人保護者15人程で、田んぼの上にあがるおおきな花火を観ながら、そのまま外で夕食。


食べ終わった後は、手で持つ花火…。
家でやる花火はせいぜい2,000~3,000円のスーパーでかった花火…。すぐ終わってしまうが…我らの区の花火は、こどもたちがもういいって思うぐらいの花火の量!
30分以上も続けて出来る…さすが年間20,000円の区費を払っているだけはある(笑)

だれか最初に火をライターでちょこっとつけると…次から次へ子供たちの花火に火がついていく…
「火~ちょ~だ~い」「い~いよ」の声をかけながらである。
ろうそくで、それぞれ火をつけることはない。
小さい子を、年上の子たちみんなで世話をする…。
「ここにいると煙が来るからこっちにおいで」とか
「足元、気を付けて」とか
「人の方に向けちゃいけないよ」とか…
見ていて気持ちがいい…。(あ~この頃に戻りたい…)


その姿を遠くでみながら、大人たちは
「あの頃、おまえはさ~」「俺たちだけで、自転車で~」などと、青木村のこの地区での幼馴染たちの面白い思いで話で盛り上がる。

青木村ってやっぱりいいな…。と、しみじみ感じる夏の夜でした。

2016年4月17日日曜日

青木村は、義民の里としても有名ですが、真田幸村の姉「村松殿」(むらまつどの)の居館があったとされています。

「村松殿」(むらまつどの)は、青木村の辺りを領地とする小山田茂誠(おやまだしげまさ)の妻でもあります。幸村が姉へ送った直筆の「手紙」も残っており、「生前最後に送った手紙」はこの義兄・小山田茂誠宛で、2つの手紙の内容からかなり親密であったことが伺われます。

ご存知の方もおられると思いますが、この義兄・小山田茂誠(おやまだしげまさ)は武田家→真田昌幸→真田信幸(真田幸村の実兄)に仕えます。
「大坂の陣」(1614-1615年)で、江戸幕府が豊臣家を滅ばした時、小山田茂誠(おやまだしげまさ)と真田幸村とは敵味方になり、前政権の豊臣秀吉(1598年没)の後を次ぐ息子の豊臣秀頼(当時約22歳)方についた真田幸村は戦死します。小山田茂誠(おやまだしげまさ)はその後、幸村の実兄・真田信幸の真田家と一緒に長野県松代に移り、代々次席家老の家柄となり、享年76で亡くなるまで真田信幸の片腕として支え続けます。

今回NHKの大河ドラマ「真田丸」では、姉「村松殿」(むらまつどの)を木村佳乃(きむらよしの)、義兄「小山田茂誠」(おやまだしげまさ)を声優の「高木 渉」(たかぎ わたる)が演じています。



村松殿館跡の案内看板。「真田丸」で観光に来た方に「村松殿館跡はどこですか?」と聞かれることが増え、看板を設置したそうです。



隣町の上田市に住んでいると、真田幸村の「絶対にあきらめない真田魂」みたいなものが、真田家の血筋を引いてない市民にも、宿るような気がするのは、まんざら悪いことだけではないと思うが、地に足をつけて自分を見つめ、自分の大きさを誇張(こちょう)することなく生きていきたいものだ。百姓一揆の首謀者として、命を落とした人達、「義民」の存在も同じことで、義民の精神のようなものに学ぶことは十分できるが、別に自分の大きさが変わるわけではないのである。どんなことがあろうとも、勘違いせずに、己(おのれ)の身(み)の丈(たけ)を知り認めることで、『自分はどのように生きていきたいのか』を、思想しながら生活し祈りながら生きたいものである。

2016年4月11日月曜日

青木村も入園・入学の季節、みなさんおめでとうございます!

青木村そろそろ桜が咲いてきました…。吹く風は冷たくウィンドブレーカーなしではまだまだ畑には出れませんが…畑にいるニンニク達は、スクスク育っています。
今玉ねぎ状態のニンニクたちが、来月5月末ぐらいに、玉ねぎの形から「片」に分かれて、にんにくの形になっていきます。このあたり僅か2週間程で、見た目が劇的に変わります。
地面が乾いてきてから始めた雑草取りも、ようやく終わりました~!…(が~、もう新しい雑草が生えてきている~~~!)

ニンニクとともに、子供たちの成長、月日の流れる速さに驚きを感じ、「すこやかに育ってほしい…」と改めて願う季節でもあります。
この願いは、親にならせてもらっている方なら、宗教も国籍も問わず万国共通の親の想いであり、これから生きていく子供たちに何かを伝えて…年を取っている人間は、やがて死んでいくのだと感じる季節でもあります。
ある本で読んだことを思い出す…
「古来、日本人が桜をみて感動するのは、花が咲き、花が散ったあとに新緑の芽が出てきて、緑の桜の木で覆われた桜の木に、一度死んでまた生き返る輪廻転生を、現実にクロスオーバーさせているのではないだろうか」と…。
桜の花のピンク色は、この季節にだけ、木から生成される「シアニジン」という成分だそうだ…。


その昔、日本には「三つ心、六つ躾(しつけ)、九つ言葉、十二文、十五理で末決まる」という言葉がありました。武士の時代の教育とは、主に男性が子供を育てていたのです。

現代語に訳すると…
「乳幼児は肌を離さず/幼児は肌を離し、手を離さず/少年は手を離して、目を離さず/青年は目を離して、心を離さず」ということです。

今も昔も、子どもをどうするかではなく…大人がどう育つかという主体変容の考えにおいて、子供と共に親が人間として育つことが、とても重要であることが伺(うかが)えます。

今の社会をより豊かにしていくためには…父親が主体性をもって育児をし、未来と繋がる子供たちを「愛」をもって導き、自分も成長し、そして女性に主権を譲り、女性の社会活動を支えていくことが必要不可欠なのだと思います。

しかしながら、悲しいことに今の日本で、すぐに欧米並の男女平等はできません。ですが、社会の最小単位の「家族」の中で、パパがまず生き方を変えて、世の中を、未来を変えていくことはできるのであります。
女性の育児の負担を軽くすれば、笑顔が増えて、子供たちの笑顔が増えます。
それが、明るい未来を創造することに繋がっているのであります。

そこで今回は…子育てのおすすめ…少し紹介させていただきます。

その1) 己のこだわりを捨てる作業。
その2) そして無我の境地へ行く。
その3) 最後に慈愛(じあい)の境地へ行く。

逃げずに腹をくくって、子供たちとガッツリと過ごすことで、この3つを習得しながら、自分の人生のベクトルを「本物の幸せ」へと導くことができるのであります。

そしてなにより…世界に一つしかない「本物のギフト」を子供たちにプレゼントできるのです。

かなりハードルは高いのですが、やってみる価値ありです。

その作業は、スピリチャル系のいろいろな療法や、ヨガ、瞑想などその他たくさんの自己啓発もので得られるものと同じようです。
たくさんのストレスをかかえて…藁(わら)をもつかむ思いで、そちら方面に、頼りたくなる気持ちは十分に分かりるのですが…
残念なことに外的刺激によって導かれたものは依存性が高く、本当の意味での解決にはならないと思っています。
…ただ「きづき」というきっかけには、とっても効果があると思います。「自分はいったい何を考え、人として何処にいくのか…」(リトリートメントで山にこもった経験者ならでは(笑))

とにかくこの3つ、大変なことですが、すでに気づいているパパたちもいて、実際に実行しています。まあ、ここまで読んでいただいている男性なら、こんなことはお済だろうが…

悲しすぎるのが女性の方であります…。
日本に生まれた女性は、子育てと家事のつらい部分を押し付けられ、たった一人で、悩み続けなかればならないのだろうか…。

それはまるで、長~い暗~いトンネルを、30キロの鉛(なまり)を背負い、靴はボロボロになり、足から血を流して、何日も昼も夜も寝ないで、もくもくと歩いているようなものです。
それじゃあ休めばいいじゃん!と言われても休めません!

その昔、かわいいね~!と彼にやさしく触れられた綺麗な髪も、彼がパパになった時から白髪(しらが)が混じり、ツヤも無くなってきても…
赤ちゃんのおっぱい攻撃で一睡もできなくても…
夜中、こどもが体調が悪く、嘔吐(おうと)で汚れたしまった布団やシーツを変えている時に、他の子供たちも泣いて、大合唱になっている隣で、気持ちよさそ~に爆睡するパパがいても…

それでも歩かなければなりません。

休めないのです!お腹を空かした子供がいるのです!泣き叫ぶ子供がいるのです!「ならぬものはならぬ」という言葉はこの時にあるのです。

そんな頑張っている女性に…

子供が問題を起こすと…
「おまえ、ちゃんと見てやってんのか?」と心無い言葉を吐いたり…
子供がいいことをすると…
「おっ!この前パパが教えた通りのことしてるな~さすがだね~!おい!ママみろよ!」などと、な~んの生産性もない言葉しか吐けない男になっていないだろうか…

侍ジャパンとか、侍ブルーとか…一生懸命頑張りますので、応援お願いします!とか…カッコつけることばかりに夢中になっていないだろうか…子供を邪魔にして、自分の好きなことしていないだろうか…

どんなにカッコ悪くても、どんだけ足の裏に、子供たちがこぼしたご飯粒や、くっさい納豆がついていても…子供を育てることに一生懸命になっているママやパパの方が、断然かっこいい!と思う…

パパママ!みんなぁがんばるんだぁ~!明日はきっといい天気!きっと…「いいこと」あるよっ!と、自分自身をも励ましながら…それではまたじゃ、みなの衆!
いつかこの「いいこと」ってヤツ、ガッツリ書こうと思う。お楽しみに!


2016年3月11日金曜日

青木村のママがピアノを…

小学2年になる息子さんにピアノを購入しようと頑張って働いている。

3年前、銀行で通帳をつくり「○○くんのピアノちょきん」と名前をつけて貯金している。
工務店の下請けで、頑張って働くパパにも毎日手弁当を欠かさず作っている…。
同じ敷地内に住む義理の母と父は、最近少し痴呆気味だ。

昨年7月に女の子が生まれた…

その楽ではない家計のやりくりの中で、なるべく手作りの食事を、と考えてスーパーでもオーガニックのものや、食品添加物が入っていないものを選んだり、自然農法で作っている農家さんの野菜を手に入れたり…、オーガニックコットンのタオルは値がはるのでSALEの時にまで待って手に入れるとか、いろいろと気を使っている…

食で子供たちの肉や骨が作られ、自分自身のアイデンティティが日々、形成されることを知っているからだ。(いかに食が教育現場でも重要なことなのかは、別の機会に書きたいと思う。)

しか~し!困ったことに、パパは自然食に全く興味なしで、化学調味料たっぷりのドレッシングやジャンクフードが大好き!ファミレス大好き!ゲーム大好き!健康?なにそれ!
義理の母と父といえば○プーン印の砂糖たっぷりの漬物や料理を食べて、香料着色料たっぷりのお菓子を子供たちに食べさせる。
(最近ようやくお菓子くばりは止めたそうだが内心穏やかではないようだ…)

おもちゃやDVDもすごい!子供部屋の棚はキャラクターグッズでぎっしり!いつもなにかテレビやDVDの音が流れている。
パパや義理の母と父が、こどもの喜ぶ顔見たさに、買い与えてしまうからだという…。

 育った環境が違うといえばそれまでだが…一生懸命に体にいいものをと、頑張る妻に、「な~にむきになってやってんだぁ~?みんな食ってんだし、第一、スーパーに売ってんだから大丈夫だべ!」と電子レンジでチンのお惣菜を買い物かごに入れてくるそうだ。
 義理の母と父の方も「なんだか子供に何あげちゃだめ、これあげちゃだめってさぁ…なんだか面倒くさいんよぉ…そんなんいうんだら、もう面倒みんよぉってなるだべ」ってな感じだそうだ。

こんな環境の中に小学2年になる息子さんと、乳幼児の女の子の二人をママが一生懸命育てているのである…。、ママひとりがこどもの未来を、真剣にこども主体で考えていると思わないが…。
ずっと続けてきたライフスタイルを、子供のためにスッと変えられるのは、おなかを痛めたママでないとできないのだろうか…

 物を買い与えて子供の気を引く…子供はお金をもらう時、何かを買ってもらう時だけ、猫のように体をすりよせ足にからみつき、用が済んだらさようならである…買い与えた方も空しいし…買い与えられた方も実は空しいのであります。物質文明は人間営みの中で何を残し、どう人間を豊かにしていっているのか…。今一度考えて、立ち止まり、辺りを見回すべきではないだろうか…。

話をもどすが…

ある日このパパが、「今度の週末、久々に○ニバーサルスタジオ!行くか!」とその息子を誘った時のこと。乳幼児を抱えて出かけるのも大変だし、ましてや交通費やらなにやらで10万は軽く飛んでいく…な~に寝ぼけたこと言ってんのよ!と思ったママ…。(前回行った時、な~んにも育児の手伝いもせず当然オシメは変えないし、…パパの方が子供になってしまっていて大変だったそうだ…まあ、○ニバーサルスタジオに行った時だけでないので慣れているらしいが…)

そんなパパに今回は、息子がしっかりと言ったそうだ…

「パパ!もう○ニバーサルスタジオいかないよ…
だってピアノを買うために、ママがんばってんだもん…。」



この言葉こそ、日頃ひとりで涙を流す暇もなく…たとえ涙が流れても、それを拭う(ぬぐう)暇(ひま)すら一瞬もない程、頑張ってこどもの未来を一生懸命に紡いでいる最高のママへの、最高の「ご褒美」である。

苦しくても、何があっても子供は成長しつづけるのである…ご飯を食べて成長するのである。
○○ランドや○○タワーや、キャラクター達は、ずっえったいに!子育てはしてくれないのである…。

「いくつになっても少年の心を持っていたい!」などというどこかのコピーライターが流行らした言葉を真に受けて…考えることをやめてしまい、たやすく手に入る「カッコつけること」を手に入れたのだろうか?まさか…ロールプレインゲームやDSのアクションゲームの「アイテム獲得で、自分が強くなった!」と勘違いしてしまったまま?…まさかゲーム会社の作ったアバターを現実世界にクロスオーバーさせているのだろうか…?

どうしたんだパパ!どっかの宗教団体ではないがまさに目覚めよ!である。
(パパだけじゃない!世の男衆よ!現実社会での挑戦というドキドキを味わって生きようではないか!男衆というより人間として生きるということは、どういったことなのかを考えることを、やめるべきではないのである!まあ今回はパパに限定して書いているので、細かいことはまた次の機会にしたい!)

とにかく!せっかく親をやらしてもらってんだから、現実を見つめて、ガッツリと子供を育てようではないか!自分の世界へ逃げないでほしい!

「そんなん俺、自分の時間が無くなるなんて、自分が自分でなくなるから、死んじゃうよ~!」って思うだろうが…、大丈夫!
意外と死なないんだよ、これが!人間はそんなことでは死なない!子育てで死なない!

「子育てで俺がオレでなくなって…死んじゃうよ~!」って言うならば…死に物狂いで、なりふり構わず子育てをしている自分のパートナーをよく見てみよう…出会った時のきれいな黒髪は、今は子育てのストレスで白髪(しらが)まじりになっているのではないだろうか…

子供をさしおいて自分のために使っていたもの…時間と物…一度全部止めてみよう!

そして、サブ~ンと子育ての大海へ出よう!マスコミやメディアに騙されるな!リアリティの世界に生きよう!
これはまさに航海! ゲームよりよっぽどエキサイティング!
この航海は、ぜったいに後悔しないっ!チ~ン!

2016年3月9日水曜日

山むこうの別所温泉にも!芽子にんにくのオイルとチップが!
上田市営公衆浴場「あいそめの湯」で私たちの商品を取り扱って頂けることになりました。数年前から入口の正面に陳列された「野菜類」などの商品は、当初は誰でも作ったものを置いてよかった?が…現在では、厳正な審査をして取扱い商品を決めるとのこと…ホッとしました…有難いことです…感謝!


 別所温泉の泉質は単純硫黄温泉弱アルカリ性。弱アルカリ性ってのは、皮脂を溶かして古い角質層を軟化させ、風呂上りは肌がスベスベです。
泉温は51.3度ってことになっていますが、温泉にあるデジタル温度計は42℃とか41.5℃になっております。露天風呂もあります。午前10時~午後10時まで開館。休館日は第2・第4月曜日です。食事オーダーすると近所の2~3件の食堂から出前で食べれるシステムです!

 ここ青木村には2つの温泉があり、近隣には別所温泉や室賀温泉があります。一年中このリラックスタイムが四季折々に手軽に手に入れられることは、とても有難い。
そして、日本の温泉はオーストラリアでいうと、近所のビーチ的なものによく似ています。


ちょっと気分転換にビーチへ行って、ひと泳ぎして…お気に入りの本や雑誌を持って気軽に出かけます。近くのテイクアウエイショップでフィッシュ&チップとVBを買って砂浜に寝ころび…リラックスタイム。豊かな生活を送れる要素の一部なのです。…海外にわざわざ行かなくても、ここ信州に来れば、海外と変わらない豊かな生活があるのでありま~す!ホントです!

 そして、子供を連れていく場合を考えるとなおさら温泉がよろしい…。
知らない人が裸でふれあい、知らない人が休憩室の隣のテーブルで何かを食べている…家族の人間模様も観察できるのである。色々な人がいるので、全員の人が子供に対して心やさしいとは思わないけれど…

ここ信州青木村近辺は生活に豊(ゆたか)さを持っている人々が多いと感じます。

 6年前に青木村の温泉に当時1歳の息子と入っている時に…
地元の老人が「ここ青木村はわずか人口5,000人…隣の人間が誰だか分からんかったりすることはないんじゃ。なんだかよく知らん人間と一緒に年を取って生きるより、田舎だけれどみんな知っているところで、生きるっちゅうことの方がいいと思うが…そう思わんか?」と話しかけられたり…(話かけではなく、語りかけ…が青木村では多いと思う(笑))

 時を同じく…もう一つの温泉でのこと…男風呂の脱衣所に入り、ようやく歩き始めた息子を、じっ~と見つめる初老の方が話かけてこられた…
「あんたぁ…、この子はきちんと育てるんだよ…
自分に、買いたい物があるかもしれんが、我慢して使うなぁ…
稼いだ金は、全部、この子のために使うんじゃよ…いいね!」と…
よほど自分のために使うようなパパに見えたのだろう(笑)
…その時は、妻と小児医さんかね?などと話していたが…
そして6年後の去年、偶然その方と再会…青木村の教育委員会の方だった(笑)

人生の豊かさをどこに持っていくのか…まさに「思想しつつ、生活しつつ、祈りつつ」である。

すごいぞ青木村!

2016年2月15日月曜日

青木村でも?連日ニュースで話題になっている清原和博の覚せい剤問題。流石(さすが)にどのテレビ局も報道し過ぎて、今度は元巨人軍の○○さんとか出演し…その変わり果てた姿や暮らしが報道され…それを観た視聴者は、今の自分の生活でよかった…私達は幸せなんだという気分にさせられ…

なんだか…ニュース番組もバラエティ化している気がしてならない。

清原和博は3年前に「大阪・桜宮高校バスケットボール部で起きた顧問教師による体罰と生徒の自殺」があった時、TBS系の番組で、大胆発言と騒がれた「体罰やしごきを乗り越えてきたから今の自分がある」発言をしている…。僕に言わせればすでに、この時点で大罪なので、今さら何をしてもまったく変わらない…。
また小学5年生からPL時代までを回想し、中学時代、コーチから「センターに打て」と指示され、レフトに本塁打を放ち、褒められると思って戻ってくると往復20発ぐらいビンタされたという…
驚いたことに、その指導という名の暴力を…「オレの根性が鍛えられた」と感謝していると…。


いつの日か、このような間違った考えや指導をする人がいなくなり、人々の「教育」という概念そのものが「共育」となり、いじめや、指導や体罰という名の「犯罪」が、一つでも無くなっていくことを切に望みたい。

そしてこんな世の中でも、地味な活動をしている方々もいらっしゃる…

今日はその中のお一人をここで紹介させていただく。
弁護士 山下敏雅(下は子どものみなさんへの相談ブログです)
http://ymlaw.txt-nifty.com/blog/2013/06/post-1f19.html


この清原和博の騒ぎの中…
青木村の自然、そして保育園~中学校の一貫教育はどれだけ子供たちの心を豊かにしているのだろうか…

子檀嶺岳(こまゆみだけ)

「こどもは村で育てる!」の金看板の理念の名のもとに、大人目線の指導になって傲慢になっていないだろうか…
携帯やスマホの使用時間を制限するだけではなく、日々変わる「アプリや仕組み」を大人がきちんと理解し、子供たちが生きているステージでの自己の表現方法とか…角度を変えて子供たち主体の未来を考えることが、よりよい社会の方向性なのではないだろうか…。
我々大人の都合のいいように物事をとらえたり動かしてはならないのです…。

「くさいものにはフタを…」ではなく、新しい価値観で歩いて行ける次世代を育てられる青木村であってほしいと思う…。

飛べ!子どもたちよ!

そのためには我々大人たちがまず、若い世代に耳を傾け、すべてをリリースする気持ちで、道を広げ、その中心を次の世代の子供達に歩いてもらうことなのではないだろうか…。

まずは何かと怠惰になりがちな自分自身を戒めることからはじめるか!


2016年2月10日水曜日

青木村の「管社(かんじゃ)里山ひつじ会」という団体が5年前ほどから、サフォークという種類の羊を数十頭飼っている。(イギリスのアードマン・アニメーションズ制作によるストップモーション・アニメーション『ひつじのショーン』にでてくる羊)




地区の深刻な高齢化と過疎化で、荒れ放題になっていく里山…
羊たちが草を食べてくれるお蔭手で美しい里山の風景をが戻ってきた…




耕作放棄地に生えている雑草は、刈り取り機という機械を使って草を刈るが、アスファルトの道端をブィ~ンと、草刈するのとはわけが違う。

斜面や足場の悪いところにも生えている雑草…
その草山をかき分けるように、草刈する…

蒸し暑い夏などは大変だ…

草刈の最中に、ツタや針金などが円盤の中心にきつく絡まったり…
石の破片が顔にあたったり…
まくれたシャツの横っ腹をやぶ蚊にさされたり…
もう少しでこの部分が終わるって時に…燃料が無くなったり…
汗をふいている最中も…首やひじなどをやぶ蚊が襲ってくる…

その厄介(やっかい)な雑草を羊たちが、むしゃむしゃと食べてくれる。

農作物の鳥獣被害にも役立っている。
野鹿やハクビシン、イノシシは羊が苦手なのか、農作物被害が極端に減っているのである。

エサはもちろん雑草だけではない…大豆や人参、ぶどう、りんごいろいろ食べる…。
冬場は雑草がないので、干し草を買ってきてあげたりしている。

昔は農家の人達が苦楽をともにした牛や馬がなくなると、土に埋めて「馬頭観音」として祀(まつ)る…この場合は馬ではなく羊なので、羊頭観音になる?…




今月その羊たちに…元気なあかちゃんが生まれてくる…。みなさまぜひ見に来てくだされ。


2016年1月28日木曜日

今では完全な寝たきりになってしまった。…5年前頃までは元気で、ある時から歩き方がおかしくなって…それから坂道を転がるように眼や耳に障害がでてきて…ここ1年半ほどおトイレも自分ではいけない…大きなヘルニアができたり、顔にできたシミがオデキになり膿んだ…今日はそんな彼女を懸命に介護する農家さん「Kご夫婦」のところへ行ってきた…

昨年、この農家さんのところへ、20代の若者たち25名ほどつれてお伺いした…。若者たちに農業を体験してもらう企画で、ボランティアで農業を体験させてくれるという話になったからだ…。(実際は膝と膝をつけて話し合った、これからの若者にきちんと農業から、人生を考えたり学んだりしていくヒントを得てもらい、日本の未来を日本の社会を、今よりももっと輝かせていってもらいたいという願いに賛同していただいたのだ)

当日、農家さんが丁寧に教えていても…若者たちの中には、自分で動かない子がいる(正確に言うと動けない)…中堅管理職の方はもうお分かりだと思うが、学校の先生ではなく、その子の親がその子を育てきれないで、何を大切にして生きていくのか!教えてもらえず、そのまま大人にされてしまった子供達なのだ…。

何を大切にして生きていくのか!携帯か?金か?有名企業への就職か?都会ですまし顔して生活することなのか?

いやいや現実はそんなものではなく…
人々の繋がり(つながり)であったり、未来への自分なりの哲学であったり、それをきちんと表現できる人に伝えられる言葉の使い方だったり…
そんなものを農村体験で気づいてもらい、若者たちの人生に役に立ててもらおうという企画だったのだが…
農家さんが一生懸命になればなるほど、数人の若者は、腰が重く…言われるまで何もしないでただボ~と眺めているだけで…(ボランティアでお願いした農家さんには本当に申し訳なかった…)

農業作業の体験後、その農家さんの家でこたつを囲みながらみんなで、「にんにくの芽と竹の子のまぜご飯」をいただいた…
その時も、農家さんの介護は休めない…こたつの脇にいるうまく歩けない彼女を介護しておトイレに行かせる。紙おむつは使わない…

若者たちみんなが、農家さんご夫婦の介護の様子をじっ~と見ながら、食事をした…。
そうしているうちに…だんだんと若者たちの目の色が変わってきたのだ…食事が終わるとみんなで茶碗をかたづけ、洗う…。
最後にそれぞれ体験発表、内容はともかく(笑)…農業体験の時とは打って変わって、人間の真剣さが伝わってきた…。

この時のように、若者たちに農業体験してもらえば何かつかんでくれる…という企画の意図に間違えこそなかった(と思いたい)が…やり方などに上から目線的な考えはなかったのか…大人が望む答えを出すように都合よく物事をならべてはいけないなぁ…更なる工夫をしていかなければならないと誓ったのを思い出す。

そしてこの企画でなによりも大切なものを、学ばせていただいた。

たとえ犬の命でも、たとえその犬がボロボロになっても、懸命にその命を大切にしているその人達の実際の姿をみることで、何を大切にして生きていくのか!のヒントが若者たちの心の中に、しっかりと落ちたのである…。そして謙虚に生きることの大切さ…。

人間でいえば約100歳(このワンちゃん今年で20歳。名前はピース。ピーちゃんと呼んでいる)

昨年は左に傾きながらも…かろうじて歩いていたが…

今はもう歩けない…
耳も聞こえない…
眼も見えない…
でも…心臓を動かして一生懸命に生きている…


農家さんが膝の上でスヤスヤ寝ているピーちゃんを…
何度も、何度も、ゆっくりと、なでながら

やさしくしゃべりかける…

「…おい!ピーちゃん…お前はこの年になるまで、りっぱに生きてきたんだもの~
…最後はちゃ~んと、おらたちが看取ってやるからなぁ~…なぁ、おい!」と…

涙涙涙…多くのことを…学ばせてくれる青木村!心から感謝です!

2016年1月22日金曜日

青木村にも大雪が降り…「にんにく」も雪の毛布でポカポカ!元気に育っています!



先日、青木村にも大雪が降った…
この日は丁度、外にある電気メーターの交換の日だった…

大雪なので、工事は延期?…とはならない。
時間になると、携帯が鳴り、現場に来ているというので雪かき道具セットを持って現場へ行くと…

銀世界の駐車場にポツリと電気工事の軽ワゴン車がとまっている…
後ろのドアを開けて作業する方が、道具の点検をされていた。

急いで雪かきをして交換してもらう…。

雪は絶え間なくしんしんと降っている…。
ゴム手袋をしていても、かなり指先が凍る程の寒さである。

作業員の方は、少し長く人生を歩いてきた方だった…。
顔の節節(ふしぶし)にある皺(しわ)がその方の苦労とか色々なものを如実(にょじつ)に物語っていた…。
雪の降る中、息子ぐらいの年の僕に、深々と頭を下げて、真っ白い息を吐きながら、もくもくと作業をする姿が、埼玉の実家にいる父と重なりあう(まだ元気でいてくれている…ありがとう)

僕の父は、4人男兄弟の2番目として東京で生まれ、2歳の時に戦争がはじまり、祖母の実家がある長野へ疎開。戦争が終わった頃は8歳…
その後、家族で千葉へ行き様々な困難を乗り越え、大変な苦労をして生きてきた…
本当に食べ物もろくにない時代だったそうだ…

電気工事はまだ外でやっている…
にんにく作業所や、事務所など2時間ほど、寒い雪降っている外で、たった一人ただもくもくと仕事をしている…



頃合いを見て、雪をかき分け、マグカップに入れた熱いお茶を持っていく…礼を言うと「ちょっとこれだけ…」といって手を休めない…(父と似ている…)

「ウイ~ン、ウイ~ン」と電動ドライバーのカラの音が響く…」ドライバーの先が、ネジにうまくかみ合っていない…
「あれ~おっかしいなぁ~」と作業の方…
それでも「ウイ~ン、ウイ~ン」と悲しく電動ドライバーの音が…雪の降る静かな空間に寂しく響く…寒さのために、指先が悴(かじか)んで細かい操作がうまくいかないのだ…

それでもまだ「ウイ~ン、ウイ~ン」…

「あとは僕がやります!少し休んでいてください!寒かったでしょ!あったかいお茶飲んでください!一生懸命…家族のために…働いて働いて…もう十分すぎるぐらいに働いてきたじゃないですか!…どうかお願いですから…お願いですから…休んでください!」と言いたかった…

「手を貸しましょうか?」と言う寸前のところで…「ウイ~ン、ウイン!」とネジがうまくかみ合った音がして、作業はひと段落…。

勝手に目頭が熱くなり…のどの奥が詰まった感じになっている僕に…
深々と頭を下げて「あっ、すみませんね…お茶…いただきます…」と…

雪の中、電気メーターを眺めながら、冷めたお茶を2人で飲んだ…

心の中は涙の洪水であった…それでも、しんしんと静かに雪は降っていた青木村の大雪の日…

明日、おやじに電話しよっ…



2016年1月14日木曜日

青木村の我々の区の「どんと焼き」に参加してきました。
毎年、老人会の方々にやってもらっているそうで、その年ごとに違うデザイン!老人会の担当の方がそれぞれ好みでヤグラを建ててくれる。朝の9時には、こどもたちが、この地区の家々をまわり、正月飾りやダルマ書初めなどを集めて午前中にはきれいにヤグラが建つ…。

午後4時に点火されたヤグラは30分もしない間に焼き崩れ、残った熾火(おきび)で繭玉(マユダマ)を焼きそれを食べて一年の無病息災を祈る。

子供たちは、思いおもいのマユダマを家から自慢げにかついで歩いてくる。



前日に、米粉と水そして、緑はよもぎや抹茶、黄色やだいだい色はかぼちゃや柿、ピンクはシソや梅干しで色をつけたマユダマを柳の木につけてつくる。

この地区は、お年を召した方がまだまだ元気なので、自分の孫には蛍光塗料で光ったような黄緑や青の合成染料を使ったマユダマが一つもない…これは凄いことです。みんな自然からつくった色…お年を召した方がご指導してくれているのだろう…お金には変えられないありがたい次世代へのギフトの一つである。
皆がいつまでもこの自然から作る色を覚えていって、大切にしてほしいと切に願います。



便利になることは決して悪いことばかりではないのですが、「何か」を失ってそれを得ていることを感じながら、よりよい道を選択していきたいものです。

昔の中国の話で、ある村にツルベ(井戸の水をくむ木製の道具)を使わずに水をくんでいるお百姓がいて、通りがかった僧侶がなぜツルベを使わぬのかと尋ねると…
「はい、御坊さま、私はツルベを使うのはいやではありませぬが、それを使っていて、壊れた時にツルベが使えないから水をくむことができないと思ういやしい自分の心、物に頼ってしまう機心(きしん)という心がいやなのでございます。」と答えたそうです。

時代に応じていろいろな技術が発展しそれを使いこなしてきた人間の心は、数千年時がたってもさほど進化しないのである…。


便利なものを使い、さもなんでもできるかのように勘違いしてしまう自分自身の中にある、人間の傲慢さに気を付けていきたいと思いながら、「あつっあつっ!」とマユダマをほおばる子供たちを見る青木村の「2016年のどんと焼き」…みなさまの一年も無病息災ありますように…

2016年1月9日土曜日

最近あたたかい日が続いている青木村です。(でも風は寒いです)
ふるさと公園が去年の11月14日に開園して…3ヵ月…。地元青木村の村民はもちろん、隣町の上田市からもたくさん遊びに来ています。



この公園からは青木三山【夫神岳(1,250m)、子檀嶺岳(1,223m)、十観山(1,284m)】が丸見えです。
良い眺めといったら青木村営プールも凄いです…夏になったら、公園→プール→温泉の3点セット…流行りそうです。


さて…にんにくの発育状況ですが、すこぶるよろしいです!
葉の長さは30㎝ほどになり、土の中のにんにくもこんな感じです。




この状態で、寒い冬に雪が降ってもその下で生き続けて、春になったら12片程に分かれて収穫になります。今はネギにそっくりですが…(笑)…がんばれ~~~!

2016年1月3日日曜日

ホワイトニューイヤー!2016年の元旦の青木村にんにく畑…



大晦日から降り始めた雪が2~3センチに!雪の毛布がにんにくに!!
雲のない晴天で、昼間にはすっかりなくなったけれど、日陰にはまだ薄っすらと雪が残り、気温は2~3℃だから…スケートリンク状態です。みなさん気を付けて!
昨年は一昨年の10月に青木村産のにんにくの収穫が6月に行われ、9月に「青木村特産の芽子にんにく」が無事に生まれました!とにかくみなさんのお蔭で無事に年が越せて、こうやって新年のブログも書けています。

静かに年を越し、そして厳かに新年を迎えられました。…感謝です。

今年一年のみなさまの健康をお祈りしております。

皆様今年もまたよろしくお願いいたします。