2015年4月30日木曜日

村の神社の祭りの用意と清掃…朝4時30分村の人達とやった…いやいや…お手伝いさせて頂いた…
65年前程むかし…祭りとなると、たくさんの屋台がでて、それは賑わったそうです。子どもたちはみんなでこの神社でひと遊びして、腹がすいたら食べ物を探しに山へ行ったそうです。狭い境内の中では野球もサンカクベースの超小型版で、みんなで工夫して遊んで育ったそうです。

2時間後…きれいになった境内へみんなでお参り
今の我々や子供たちには、全く想像つかない、物がない時代だったけれど…何にもないところから創り出す宝があったんですね…。

りんごの木
作業が終わり、お参りが終わると、村の方々は足早に帰っていった…農作業があるからだ…70、80歳を超えてもみなさんバリバリ現役なのだ!(自分がその年になったらそんな風に元気でいられるのかどうか…)
今の時期、村の人たちは夏野菜の植付やりんごの世話に大忙しだ!
特にリンゴ農家の方は、GWは摘花(てっか)作業という気の遠くなるような作業を家族親戚一同でやるのだ。 とにかく選んで、他は摘むという繰り返し、日があたる方向や枝のふりを考えて…とにかく摘む…すごいなぁ。
りんごの花がきれい…
青森の完全無農薬リンゴの木村秋則さんもしてるのかなぁ…秋則さ~ん!

君たちも元気でよかった~忘れてないよ~
朝早かったが…とにかく村の人達の昔の話が聞けて、リンゴの花の満開もみれて、なにより…芽子にんにく君たちも元気でよかった~!



2015年4月28日火曜日

里山の苗床づくり!

3年前から「完全無農薬のコシヒカり」を地域の学生や家族、そして福島から移住している農家さん達といっしょに、米づくりをしています。(完全無農薬エゴマもつくっています)
上は福島のクワです!なが~い!下はここいらで使うクワです!
ここ、青木村一帯に広がる田園空間、別所、山田、塩田にはたくさんの「ため池」があり農業がいまだに盛んです。いろいろな昔ばなしもあり、魅力ある地域でもあります。

世代を超えて未来の種を植えていく人々が集まり農業を通じて交流を深め、日本の未来を創造する小さな小さな取り組みが始まっています。大企業の資本主義の流れではなく…里山資本主義です。

クワで耕します
少し形になってきた?土曜日はここまでて…お疲れ様!

これがないとね!手植えだけれどパレットに入れて育てないとね!

みんな真剣です!

わらべたちのブレイクタイム!

バコン!っとなると種も肥土も穴からでてしまいます!

これにビニールを覆えば完成終了!

へとへとになって…ただいま~!と!帰るとなんと!なんと!
ガーリックオリーブオイルとバルサミコ酢の「かつおのたたき」!!
もちろん「芽子にんにくのガーリックオリーブオイル」
マジ!うまっ!ぜひおためしを~!

2015年4月24日金曜日

初夏の足音!「無農薬玄米味噌」の仕込みが無事終了!

先日、ようやく妻が仲間のママ友と子ども達といっしょにやっていた「完全無農薬・玄米味噌」の仕込みが終わった…。
芽子にんにく農家さんで、その昔、お味噌屋さんだった方に教わりながらもう3年も続いている。

昔の味噌を作る道具
毎年ママといっしょに手伝いにくる子どもらの成長には、思わず目を細めてしまいますが、芽子にんにくの成長には目がクワッと大きくなります!

無農薬玄米を蒸す
芽子にんにくは1玉12片(へん)あり、1片を植えて土の中で9ヵ月ほど経つと1玉になります。
今度収穫する芽子にんにくは、去年の10月の初めに、農家の方が一つ一つ丁寧に手で植えたものです。

あっそうそう手で植えるといえば田植え!今週末に苗づくりがはじまります!

完全無農薬の米を、子どもや学生、大人たちみんなでワイワイ毎年作っている…青木村を含むこの一帯は里山田園空間なのである。

種米を種トレイに植え込み、毎朝交代で水をやって大きくして…

みんなで手で植え、田んぼのゴム製のアゼは使わずに、昔ながらの泥だけで作る…

すると、水カマキリやゲンゴロウ、コオイムシ、カブトエビなどたくさんの虫たちが顔をだす…

セリも生えてきます…そしてそのセリは「キアゲハ」の幼虫の大好物!ときたもんだ!里山ではこうした地球の生物の循環の一部を垣間見ることができるのです…

…初夏がもうすぐだ!


蒸した玄米と麹と混ぜる
一昼夜水に浸した無農薬大豆を煮る
天然の塩とよく混ぜる



熱湯消毒した石をのせて味噌蔵に寝かせて終了!


見渡す限りの芽子にんにく…その数…数万個…収穫が楽しみ!




羊の赤ちゃんもにんにくもスクスク!

あのウォーレンス&グロミットのクレイアートアニメーションでおなじみもサフォークという種類の羊が十数頭います!
かわいい赤ちゃん羊もスクスクと育っています!青木村の子檀嶺岳(こまゆみだけ)の近くで、耕作放棄地の草をモリモリたべています。





羊たちの家の数十メートル上にも、芽子にんにくの畑があります…ここは広い!北海道って感じです(ニセコしか知らないけれど…)
芽子にんにくの畑も青々とした葉を風にゆらせ、こちらもスクスクと育っていま~す!赤ちゃん羊にはやく芽子にんにくを食べさせてあげたいです!収穫は6月!
きっと「うっっメ~!」というはず…(チーン)失礼しました

2015年4月15日水曜日

今日は晴れのち雨の青木村!

 芽子にんにく農家の一人でもある近所の方にお会いしてきました。この方は、なんと昨年の「信州の味コンクール」でアイデア賞を受賞した方!

 前回のブログで紹介した青木三山(夫神岳、十観山、こまゆみ岳)つながりですが…
「青木三山ドーナッツ」の開発者です。無農薬で栽培された食材と加工されたものを利用して作ったそうです。トマトと枝豆とじゃがいもが練りこまれた三種類のドーナッツです。


実はこの方、栄養士さんでもあり、野菜ソムリエ、そしてもと味噌屋さんです。縁あって4年ほど前からお世話になっていて…まさか引っ越して来た近くにいらっしゃるとは…すごいご縁です…。

明日から妻がこの方と一緒に、「玄米麹からつくる手作り味噌」の仕込みをはじめます!古い味噌蔵の裏には、芽子にんにくとなるにんにくがしっかりと育っていました~!


▼翌年 2016 1.14のブログから
「どんと焼き」に参加してきました。
毎年、老人会の方々にやってもらっているそうで、その年ごとに違うデザインのヤグラ!老人会の担当の方がそれぞれ好みでヤグラを建ててくれる。朝の9時には、こどもたちが、この地区の家々をまわり、正月飾りやダルマ書初めなどを集めて午前中にはきれいにヤグラが建つ…。

午後4時に点火されたヤグラは30分もしない間に焼き崩れ、残った熾火(おきび)で繭玉(マユダマ)を焼きそれを食べて一年の無病息災を祈る。

子供たちは、思いおもいのマユダマを家から自慢げにかついで歩いてくる。



前日に、米粉と水そして、緑はよもぎや抹茶、黄色やだいだい色はかぼちゃや柿、ピンクはシソや梅干しで色をつけたマユダマを柳の木につけてつくる。

この地区は、お年を召した方がまだまだ元気なので、自分の孫には蛍光塗料で光ったような黄緑や青の合成染料を使ったマユダマが一つもない…これは凄いことです。みんな自然からつくった色…お年を召した方がご指導してくれているのだろう…お金には変えられないありがたい次世代へのギフトの一つである。
皆がいつまでもこの自然から作る色を覚えていって、大切にしてほしいと切に願います。



便利になることは決して悪いことばかりではないのですが、「何か」を失ってそれを得ていることを感じながら、よりよい道を選択していきたいものです。

昔の中国の話で、ある村にツルベ(井戸の水をくむ木製の道具)を使わずに水をくんでいるお百姓がいて、通りがかった僧侶がなぜツルベを使わぬのかと尋ねると…
「はい、御坊さま、私はツルベを使うのはいやではありませぬが、それを使っていて、壊れた時にツルベが使えないから水をくむことができないと思ういやしい自分の心、物に頼ってしまう機心(きしん)という心がいやなのでございます。」と答えたそうです。

時代に応じていろいろな技術が発展しそれを使いこなしてきた人間の心は、数千年時がたってもさほど進化しないのである…。


便利な道具や機械、コンピュータなどを使い、さもなんでもできるかのように勘違いしてしまう自分自身の中にある、人間の傲慢さに気を付けていきたいと思いながら、「あつっあつっ!」とマユダマをほおばる子供たちを見る青木村の「2016年のどんと焼き」…みなさまの一年も無病息災ありますように…

2015年4月13日月曜日

今日は雨の青木村

晴れていたのに…久々の雨の青木村です。

乾いていた芽子にんにくの畑に
元気に育つようにと神様がくれた恵みの雨…
農耕民族が雨を降らしてくれと、神様にお祈りをしたりするのは、必然だったのでしょう…

この地方にもやはり、雨乞いのお祭りごとがあります。
色とりどりの反物(たんもの)を、朝早く近くの山の上のホコラに住む「龍神さま」に奉納して雨を降らしてもらうお祭りで、7月に隣の別所温泉で、500年以上続いている「岳の幟」(たけののぼり)がある。



登る山は青木村3山の一つ「夫神山」(おがみさん:半分は上田市別所、半分は青木村※このお祭り、別所村がやるか青木村がやるかどっちか決めんベーと…その昔、あるゲームをして祭りを主催するのか決めたそうです。詳しいことはまた別の機会に…)。

我々がつくっているにんにくが収穫されるのは6月、これから青木村ので、ゆっくりと育って越冬します。



青木村は人口4500人、世帯数1700戸の小さい村で、ご多分にも漏れず過疎化が進み、当然高齢化が急速に進んでいる地域です。

農業をしていても決して豊かではありません…生かさず殺さずの零細ビジネスです。そして、その昔、蚕(かいこ)が流行った時期に豊かになった村なので、そんなにあせるこたぁねぇんだぁ…と呑気に構えていらっしゃる方が多いのですが…

村にある介護施設もマンネリ満室の状態。現在のところ3か月待ち…。

ある農家の方は、近くに住む息子夫婦に、一生懸命つくった野菜をあげれば…
「父ちゃん、もういいよ!あんまりもらっても腐っちまうんだよ、土ついてっから、洗うの面倒なんだよ…直売で買ってつくっからさぁ」などと言われてしまう…
まっさっか!一生懸命に育ててきた自分のこどもにそんなこと言わすために…
「おらぁお前たちをこんなふうに育ててきたんじゃねぇどぉ~…」と多くの方々がお怒りなのですが…
「親の背中を見て子は育つ…」などと電通か博報堂か、どこかの誰かが流行(はや)らした言葉を励みに、一生懸命に働いてきたのに…

子供が…みたのは親の背中ではなく…テレビだったのです…。(資本主義社会に、うまくやられたのだ…)

つまり、苦労をしてお金を稼ぐ親を見ないで、自分は土に汚れずにお金を使うことを刷り込まれてしまったのである。
そのしっぺ返しなのか…親の本当の苦労を知らない年代は、親の仕事を手伝うことより、テレビの娯楽(堕落)の世界へまっしぐら…とても悲しいことですが…、くよくよしてばかりしてはいられません…人間、生きがいをもって生きていかねばなりません。

そこで、村の6次産業として、比較的、手離れのいい農作物のにんにくを育て、一年を通して出荷できるようにしたのが、この芽子にんにく(発芽にんにく)なのです!

これは、青木村と長野県も応援していて、村の人たちが育てて収穫したにんにくを冷蔵し、出荷する分だけ発芽させて、フレッシュ、ガーリックオイル、ガーリックチップとして販売するシステムで、高齢者や障害者と一緒になって長野県青木村で元気を発信していく活動なのです。

収穫したにんにくを一片一片皮を剥き、水耕栽培して芽と根を伸ばします

開発した方曰く、芽子にんにくの芽子(メゴ)は東北地方のことばで「かわいい」などの意味だそうで、漢字(愛子めご)を変えてつけた名前だそうです。現在「芽子にんにく」で日本を元気にしていく活動をされています。元気な青木村産の「芽子にんにく」に出会えますように…雨の神様よろしくお願いいたします!

追記▼2015年8月4日のブログからです…

青木村の夏祭りは役場の駐車場から始まった…
天気にも恵まれ、子供神輿(みこし)や義民太鼓の神輿(みこし)…役場の若者たちの神輿(みこし)…みんな汗だくで、運動公園までかついでいました…



田舎のお祭りは農耕民族であることを再認識させてくれる。
御神輿(おみこし)をする前に、神主さんがお祭りの祝詞をあげる…五穀豊穣を願う村民が、神様に捧げるのである。

こどもたちには「祭り騒ぎ」だけでなく、神事をしっかりと幼い目に焼き付けてほしいと思う…

清水じゅんこ県会議員のななめ後ろで神妙にしているわらべたち…

そんな幼い子をみていると、毎日、テレビや携帯から垂れ流される「誘惑」に、はたしてこの子達は勝つことができるのだろうか…と、心配になる…

青木村が進める教育の「あおきっこ5条」で家からテレビや携帯の利用時間を制限されている青木村の子供たち…

この前、田んぼのど真ん中の十字路で、小学校4年生の子供たちが5人程、自転車で集まっていた。何をしているのか尋ねたら…
「DSだよ!」とのこと…家ではそれぞれの親たちがうるさいのだという…。


親があれこれいっても、親の目を盗み悪さをする!
いつの時代も子供は変わらないのである…

…田んぼでDSするくらい、まだ青木村は平和なのかもしれない…


お祭りの花火の会場になっている運動公園にいくと…、

不登校の青木中学校の生徒たちがいた(自分たちで大声でしゃべっていたので、周りの人たちはみんな聞いていた_(笑))

多くの村民が胸を張る「あおきっこ5条」があったってグレる子供はいるのである…

その5~6人が、たむろしているたところへ、別のグループの男子2人が、その歩いている通路の前方にいる、彼らに気づき、「あっ!やばっ、あいつらだ!こっちまわっていこうぜ」とすぐに方向転換!(笑)


不登校のこども達…大人達にとって、胡坐(あぐら)をかかせてくれない大切な存在である。不登校の子供達にも、きちんと向かい合っていくことが未来につながる道というものなのだから。

上から目線の「教育」ではなく「共育」の気持ちで子供たちを導いていければ、もっとましな世の中になるのではないだろうか…一隅(いちぐう)を照らす人間になるということが、コンピュータを使うのと同じくらい重要なのだが…。自分自身も身を引き締めて、心掛けていきたいものである。