2015年4月15日水曜日

今日は晴れのち雨の青木村!

 芽子にんにく農家の一人でもある近所の方にお会いしてきました。この方は、なんと昨年の「信州の味コンクール」でアイデア賞を受賞した方!

 前回のブログで紹介した青木三山(夫神岳、十観山、こまゆみ岳)つながりですが…
「青木三山ドーナッツ」の開発者です。無農薬で栽培された食材と加工されたものを利用して作ったそうです。トマトと枝豆とじゃがいもが練りこまれた三種類のドーナッツです。


実はこの方、栄養士さんでもあり、野菜ソムリエ、そしてもと味噌屋さんです。縁あって4年ほど前からお世話になっていて…まさか引っ越して来た近くにいらっしゃるとは…すごいご縁です…。

明日から妻がこの方と一緒に、「玄米麹からつくる手作り味噌」の仕込みをはじめます!古い味噌蔵の裏には、芽子にんにくとなるにんにくがしっかりと育っていました~!


▼翌年 2016 1.14のブログから
「どんと焼き」に参加してきました。
毎年、老人会の方々にやってもらっているそうで、その年ごとに違うデザインのヤグラ!老人会の担当の方がそれぞれ好みでヤグラを建ててくれる。朝の9時には、こどもたちが、この地区の家々をまわり、正月飾りやダルマ書初めなどを集めて午前中にはきれいにヤグラが建つ…。

午後4時に点火されたヤグラは30分もしない間に焼き崩れ、残った熾火(おきび)で繭玉(マユダマ)を焼きそれを食べて一年の無病息災を祈る。

子供たちは、思いおもいのマユダマを家から自慢げにかついで歩いてくる。



前日に、米粉と水そして、緑はよもぎや抹茶、黄色やだいだい色はかぼちゃや柿、ピンクはシソや梅干しで色をつけたマユダマを柳の木につけてつくる。

この地区は、お年を召した方がまだまだ元気なので、自分の孫には蛍光塗料で光ったような黄緑や青の合成染料を使ったマユダマが一つもない…これは凄いことです。みんな自然からつくった色…お年を召した方がご指導してくれているのだろう…お金には変えられないありがたい次世代へのギフトの一つである。
皆がいつまでもこの自然から作る色を覚えていって、大切にしてほしいと切に願います。



便利になることは決して悪いことばかりではないのですが、「何か」を失ってそれを得ていることを感じながら、よりよい道を選択していきたいものです。

昔の中国の話で、ある村にツルベ(井戸の水をくむ木製の道具)を使わずに水をくんでいるお百姓がいて、通りがかった僧侶がなぜツルベを使わぬのかと尋ねると…
「はい、御坊さま、私はツルベを使うのはいやではありませぬが、それを使っていて、壊れた時にツルベが使えないから水をくむことができないと思ういやしい自分の心、物に頼ってしまう機心(きしん)という心がいやなのでございます。」と答えたそうです。

時代に応じていろいろな技術が発展しそれを使いこなしてきた人間の心は、数千年時がたってもさほど進化しないのである…。


便利な道具や機械、コンピュータなどを使い、さもなんでもできるかのように勘違いしてしまう自分自身の中にある、人間の傲慢さに気を付けていきたいと思いながら、「あつっあつっ!」とマユダマをほおばる子供たちを見る青木村の「2016年のどんと焼き」…みなさまの一年も無病息災ありますように…