2016年1月22日金曜日

青木村にも大雪が降り…「にんにく」も雪の毛布でポカポカ!元気に育っています!



先日、青木村にも大雪が降った…
この日は丁度、外にある電気メーターの交換の日だった…

大雪なので、工事は延期?…とはならない。
時間になると、携帯が鳴り、現場に来ているというので雪かき道具セットを持って現場へ行くと…

銀世界の駐車場にポツリと電気工事の軽ワゴン車がとまっている…
後ろのドアを開けて作業する方が、道具の点検をされていた。

急いで雪かきをして交換してもらう…。

雪は絶え間なくしんしんと降っている…。
ゴム手袋をしていても、かなり指先が凍る程の寒さである。

作業員の方は、少し長く人生を歩いてきた方だった…。
顔の節節(ふしぶし)にある皺(しわ)がその方の苦労とか色々なものを如実(にょじつ)に物語っていた…。
雪の降る中、息子ぐらいの年の僕に、深々と頭を下げて、真っ白い息を吐きながら、もくもくと作業をする姿が、埼玉の実家にいる父と重なりあう(まだ元気でいてくれている…ありがとう)

僕の父は、4人男兄弟の2番目として東京で生まれ、2歳の時に戦争がはじまり、祖母の実家がある長野へ疎開。戦争が終わった頃は8歳…
その後、家族で千葉へ行き様々な困難を乗り越え、大変な苦労をして生きてきた…
本当に食べ物もろくにない時代だったそうだ…

電気工事はまだ外でやっている…
にんにく作業所や、事務所など2時間ほど、寒い雪降っている外で、たった一人ただもくもくと仕事をしている…



頃合いを見て、雪をかき分け、マグカップに入れた熱いお茶を持っていく…礼を言うと「ちょっとこれだけ…」といって手を休めない…(父と似ている…)

「ウイ~ン、ウイ~ン」と電動ドライバーのカラの音が響く…」ドライバーの先が、ネジにうまくかみ合っていない…
「あれ~おっかしいなぁ~」と作業の方…
それでも「ウイ~ン、ウイ~ン」と悲しく電動ドライバーの音が…雪の降る静かな空間に寂しく響く…寒さのために、指先が悴(かじか)んで細かい操作がうまくいかないのだ…

それでもまだ「ウイ~ン、ウイ~ン」…

「あとは僕がやります!少し休んでいてください!寒かったでしょ!あったかいお茶飲んでください!一生懸命…家族のために…働いて働いて…もう十分すぎるぐらいに働いてきたじゃないですか!…どうかお願いですから…お願いですから…休んでください!」と言いたかった…

「手を貸しましょうか?」と言う寸前のところで…「ウイ~ン、ウイン!」とネジがうまくかみ合った音がして、作業はひと段落…。

勝手に目頭が熱くなり…のどの奥が詰まった感じになっている僕に…
深々と頭を下げて「あっ、すみませんね…お茶…いただきます…」と…

雪の中、電気メーターを眺めながら、冷めたお茶を2人で飲んだ…

心の中は涙の洪水であった…それでも、しんしんと静かに雪は降っていた青木村の大雪の日…

明日、おやじに電話しよっ…