2015年4月13日月曜日

今日は雨の青木村

晴れていたのに…久々の雨の青木村です。

乾いていた芽子にんにくの畑に
元気に育つようにと神様がくれた恵みの雨…
農耕民族が雨を降らしてくれと、神様にお祈りをしたりするのは、必然だったのでしょう…

この地方にもやはり、雨乞いのお祭りごとがあります。
色とりどりの反物(たんもの)を、朝早く近くの山の上のホコラに住む「龍神さま」に奉納して雨を降らしてもらうお祭りで、7月に隣の別所温泉で、500年以上続いている「岳の幟」(たけののぼり)がある。



登る山は青木村3山の一つ「夫神山」(おがみさん:半分は上田市別所、半分は青木村※このお祭り、別所村がやるか青木村がやるかどっちか決めんベーと…その昔、あるゲームをして祭りを主催するのか決めたそうです。詳しいことはまた別の機会に…)。

我々がつくっているにんにくが収穫されるのは6月、これから青木村ので、ゆっくりと育って越冬します。



青木村は人口4500人、世帯数1700戸の小さい村で、ご多分にも漏れず過疎化が進み、当然高齢化が急速に進んでいる地域です。

農業をしていても決して豊かではありません…生かさず殺さずの零細ビジネスです。そして、その昔、蚕(かいこ)が流行った時期に豊かになった村なので、そんなにあせるこたぁねぇんだぁ…と呑気に構えていらっしゃる方が多いのですが…

村にある介護施設もマンネリ満室の状態。現在のところ3か月待ち…。

ある農家の方は、近くに住む息子夫婦に、一生懸命つくった野菜をあげれば…
「父ちゃん、もういいよ!あんまりもらっても腐っちまうんだよ、土ついてっから、洗うの面倒なんだよ…直売で買ってつくっからさぁ」などと言われてしまう…
まっさっか!一生懸命に育ててきた自分のこどもにそんなこと言わすために…
「おらぁお前たちをこんなふうに育ててきたんじゃねぇどぉ~…」と多くの方々がお怒りなのですが…
「親の背中を見て子は育つ…」などと電通か博報堂か、どこかの誰かが流行(はや)らした言葉を励みに、一生懸命に働いてきたのに…

子供が…みたのは親の背中ではなく…テレビだったのです…。(資本主義社会に、うまくやられたのだ…)

つまり、苦労をしてお金を稼ぐ親を見ないで、自分は土に汚れずにお金を使うことを刷り込まれてしまったのである。
そのしっぺ返しなのか…親の本当の苦労を知らない年代は、親の仕事を手伝うことより、テレビの娯楽(堕落)の世界へまっしぐら…とても悲しいことですが…、くよくよしてばかりしてはいられません…人間、生きがいをもって生きていかねばなりません。

そこで、村の6次産業として、比較的、手離れのいい農作物のにんにくを育て、一年を通して出荷できるようにしたのが、この芽子にんにく(発芽にんにく)なのです!

これは、青木村と長野県も応援していて、村の人たちが育てて収穫したにんにくを冷蔵し、出荷する分だけ発芽させて、フレッシュ、ガーリックオイル、ガーリックチップとして販売するシステムで、高齢者や障害者と一緒になって長野県青木村で元気を発信していく活動なのです。

収穫したにんにくを一片一片皮を剥き、水耕栽培して芽と根を伸ばします

開発した方曰く、芽子にんにくの芽子(メゴ)は東北地方のことばで「かわいい」などの意味だそうで、漢字(愛子めご)を変えてつけた名前だそうです。現在「芽子にんにく」で日本を元気にしていく活動をされています。元気な青木村産の「芽子にんにく」に出会えますように…雨の神様よろしくお願いいたします!

追記▼2015年8月4日のブログからです…

青木村の夏祭りは役場の駐車場から始まった…
天気にも恵まれ、子供神輿(みこし)や義民太鼓の神輿(みこし)…役場の若者たちの神輿(みこし)…みんな汗だくで、運動公園までかついでいました…



田舎のお祭りは農耕民族であることを再認識させてくれる。
御神輿(おみこし)をする前に、神主さんがお祭りの祝詞をあげる…五穀豊穣を願う村民が、神様に捧げるのである。

こどもたちには「祭り騒ぎ」だけでなく、神事をしっかりと幼い目に焼き付けてほしいと思う…

清水じゅんこ県会議員のななめ後ろで神妙にしているわらべたち…

そんな幼い子をみていると、毎日、テレビや携帯から垂れ流される「誘惑」に、はたしてこの子達は勝つことができるのだろうか…と、心配になる…

青木村が進める教育の「あおきっこ5条」で家からテレビや携帯の利用時間を制限されている青木村の子供たち…

この前、田んぼのど真ん中の十字路で、小学校4年生の子供たちが5人程、自転車で集まっていた。何をしているのか尋ねたら…
「DSだよ!」とのこと…家ではそれぞれの親たちがうるさいのだという…。


親があれこれいっても、親の目を盗み悪さをする!
いつの時代も子供は変わらないのである…

…田んぼでDSするくらい、まだ青木村は平和なのかもしれない…


お祭りの花火の会場になっている運動公園にいくと…、

不登校の青木中学校の生徒たちがいた(自分たちで大声でしゃべっていたので、周りの人たちはみんな聞いていた_(笑))

多くの村民が胸を張る「あおきっこ5条」があったってグレる子供はいるのである…

その5~6人が、たむろしているたところへ、別のグループの男子2人が、その歩いている通路の前方にいる、彼らに気づき、「あっ!やばっ、あいつらだ!こっちまわっていこうぜ」とすぐに方向転換!(笑)


不登校のこども達…大人達にとって、胡坐(あぐら)をかかせてくれない大切な存在である。不登校の子供達にも、きちんと向かい合っていくことが未来につながる道というものなのだから。

上から目線の「教育」ではなく「共育」の気持ちで子供たちを導いていければ、もっとましな世の中になるのではないだろうか…一隅(いちぐう)を照らす人間になるということが、コンピュータを使うのと同じくらい重要なのだが…。自分自身も身を引き締めて、心掛けていきたいものである。

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