2016年12月6日火曜日

先日、国道143号を、青木村から上田方面へ軽トラで運転中、スイッチを入れたラジオから、聞こえてきた…

ラジオのリスナーから募集した投稿メールを、ゲストや芸人コメンテーター、女性アナウンサーなどが喋くる番組だった…。「これってこっちが悪い?」が今回のテーマ。

ある営業マンの投稿メール…

「先日飛び込み営業で、ドアのベルを押すと、中から奥さんが凄い剣幕で出てきて、今、赤ちゃんがやっと寝たところなのに起きちゃったじゃないのよ!と怒鳴られた…これってこっちが悪い?」

これに対し男性芸人のコメント…

「いや~この営業マンさんの気持ち、よ~わかります。決してわざとじゃなかったし、赤ちゃんを起こすためにベルを鳴らしたんとちゃうと思いますよぉ。ね~災難でしたね~。
どうにかできへんかな~。あっ、そや!
赤ちゃんが寝ていますので、ベルを鳴らさないでと、何か札とかぶら下げたりして、外にも分かるようにしたらいいんとちゃいまっか?」
とのこと…

この投稿が本物かどうか(番組を盛り上げるために、ほとんどはシナリオライターがよく書くのである)や、メディアの低俗化とかは評論家にまかせるとして…

こんなことが、企画されて放送され、この企画にスポンサーがつくなんて…
なんたることか…とにかく…子育て真っ最中のダディとしては…
「まったく分かっとら~ん!」と叫ばせていただきた~い…

赤ちゃんを寝かせる邪魔をしたことを、笑い話にして、、チャンチャンと終わりにしてはいけないのでR。

この機会に広くご理解いただきた~い。

昼も夜も泣き続ける赤ちゃん。一日中泣いている時期は、どの子だってある。
ママが死に物狂いで家事をしても、トイレに行っても…
とにかくママから、少しでも肌が離れれば、赤ちゃんは泣く…
この時期のママは完全なる睡眠不足状態である…

ずっと立って抱えて、ゆらゆらさせている状態がつづく…座れば泣きし、止まれば泣くし…
「よしよし」と…あやし、その時を待つことしか方法はない…
とにかく寝せなくては…何もできない。な~んにもである。
「お願いだ…寝てくれ」と神様に祈る…(それでも…赤ちゃんは泣き続けるのだ)

やがて時が経ち…「無」という境地に入るころ…

しだいに…赤ちゃんの泣く嗚咽(おえつ)間隔が長くなり…
ようやく、頬になみだの跡を残して目を閉じる…

そして…嵐の中、一筋の後光が、雲の隙間から見えてくるように…
おっぱいが赤ちゃんの口から、静かに離脱する…
(※注:妻の場合である。パパの場合は、赤ちゃんの両腕がブラーンとして、体重が重くなり、フ~っと深い深呼吸をした時が、離脱の瞬間なのである。ちなみにパパのおっぱいはミルクがでないから、つねるだけのただのイボである。)

このまま!このまま!頼むぞ!慎重にな!と自分に言い聞かせ、最低速スローモーションで、寝る場所へ、移動しはじめる…ポジションを整え始め、静かに…ベッドに横になる…。

そして、ヨガ仙人になりきる…指先も0.1ミリ単位で動かし…
…自分の体を赤ちゃんからゆっくり離して…
(あれっ自由自在に体が動くんじゃん!って自分の体の動きに感心したりする…人間必死になればなんでもできるのだ)

…完全離脱成功。

やった…やったぞ!…しかし!油断は禁物じゃ!
息を止め、立ち上がる。ぐらっとして、バランスを崩しても、すかさず両腕を広げてヤジロベーのように立ち直り…そっと部屋のドアの方へ、一歩そしてまた一歩…

寝てくれて!ありがとう!神様ありがとう!感謝の気持ちで、ドアのノブを握り…そして、そっと回し……ゆっくりとドアを開けて、静かにドアノブを回しながら閉める!ただこれだけのことなのだが…かなりの沈黙の時間が、無音の時間が流れ…ドアを閉める。

…最後の仕上げ!ドアから離れる…
最後の最後のこの部屋を出たこの一歩で、床が少しでも…「ミシッ…」と音を立てたら…おしまいだ…抜き足差し足忍び足…で完了です。

このプロセスを経て、やっとのことで「赤ちゃんを寝かせる」ことが終わる。

他に子供がさわいだり…電話がなったり…洗濯機やお風呂の終了時にメロディーが流れたり…体調がよくなかったりと、とにかく沢山予期しないことが起きるため…実際にはこんな絵に描いたようには成功しないが、とにかく「赤ちゃんを寝かせる」ということは、実に大変なことなのである。

自分は父でも乳はでないので、本当の苦労は申し訳ないが…分からんのだが、分かる範囲で書かせていただいた。「赤ちゃんを寝かせる」ことの理解は、輝く未来を築くひとつの礎(いしずえ)だと思うからだ。

小さいことだが、子供の平和、家族の平和ってのを、女性を助けることからはじめると、調度いいと思う。
特に日本は、女性を助けるって気を遣ったって、自分の奥底にしみついたぬぐい切れないものがある訳で…よっぽど気を遣っても、諸外国の男性から比べると…100分の1程度なのかもしれない。(自分も同類である)

皆の衆!外人にばっかりカッコいいダディをやらせてなるものか!

ご飯粒が、納豆と一緒に靴下の裏についていたってなんだ~!
冷たいビールを飲もうと思った瞬間に、子供にせがまれトイレに行き、ゆる~いウンチを拭き取り、帰ってきたらぬる~いビールになってたってなんだ~!
自分がやった方が早いが、車のスノータイヤ替えを子供にやらせて、準備で1時間、やってもらうのに一日かかったって、そのくらいなんだ~!
小遣いがなくたってなんだ~!

あれっ?もしかして最近育児ストレスなのだろうか…

いやいや…すべては、子供たちのよりよい未来に繋がっていると信じたい…ダディでした。


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