2016年4月17日日曜日

青木村は、義民の里としても有名ですが、真田幸村の姉「村松殿」(むらまつどの)の居館があったとされています。

「村松殿」(むらまつどの)は、青木村の辺りを領地とする小山田茂誠(おやまだしげまさ)の妻でもあります。幸村が姉へ送った直筆の「手紙」も残っており、「生前最後に送った手紙」はこの義兄・小山田茂誠宛で、2つの手紙の内容からかなり親密であったことが伺われます。

ご存知の方もおられると思いますが、この義兄・小山田茂誠(おやまだしげまさ)は武田家→真田昌幸→真田信幸(真田幸村の実兄)に仕えます。
「大坂の陣」(1614-1615年)で、江戸幕府が豊臣家を滅ばした時、小山田茂誠(おやまだしげまさ)と真田幸村とは敵味方になり、前政権の豊臣秀吉(1598年没)の後を次ぐ息子の豊臣秀頼(当時約22歳)方についた真田幸村は戦死します。小山田茂誠(おやまだしげまさ)はその後、幸村の実兄・真田信幸の真田家と一緒に長野県松代に移り、代々次席家老の家柄となり、享年76で亡くなるまで真田信幸の片腕として支え続けます。

今回NHKの大河ドラマ「真田丸」では、姉「村松殿」(むらまつどの)を木村佳乃(きむらよしの)、義兄「小山田茂誠」(おやまだしげまさ)を声優の「高木 渉」(たかぎ わたる)が演じています。



村松殿館跡の案内看板。「真田丸」で観光に来た方に「村松殿館跡はどこですか?」と聞かれることが増え、看板を設置したそうです。



隣町の上田市に住んでいると、真田幸村の「絶対にあきらめない真田魂」みたいなものが、真田家の血筋を引いてない市民にも、宿るような気がするのは、まんざら悪いことだけではないと思うが、地に足をつけて自分を見つめ、自分の大きさを誇張(こちょう)することなく生きていきたいものだ。百姓一揆の首謀者として、命を落とした人達、「義民」の存在も同じことで、義民の精神のようなものに学ぶことは十分できるが、別に自分の大きさが変わるわけではないのである。どんなことがあろうとも、勘違いせずに、己(おのれ)の身(み)の丈(たけ)を知り認めることで、『自分はどのように生きていきたいのか』を、思想しながら生活し祈りながら生きたいものである。

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