2016年3月11日金曜日

青木村のママがピアノを…

小学2年になる息子さんにピアノを購入しようと頑張って働いている。

3年前、銀行で通帳をつくり「○○くんのピアノちょきん」と名前をつけて貯金している。
工務店の下請けで、頑張って働くパパにも毎日手弁当を欠かさず作っている…。
同じ敷地内に住む義理の母と父は、最近少し痴呆気味だ。

昨年7月に女の子が生まれた…

その楽ではない家計のやりくりの中で、なるべく手作りの食事を、と考えてスーパーでもオーガニックのものや、食品添加物が入っていないものを選んだり、自然農法で作っている農家さんの野菜を手に入れたり…、オーガニックコットンのタオルは値がはるのでSALEの時にまで待って手に入れるとか、いろいろと気を使っている…

食で子供たちの肉や骨が作られ、自分自身のアイデンティティが日々、形成されることを知っているからだ。(いかに食が教育現場でも重要なことなのかは、別の機会に書きたいと思う。)

しか~し!困ったことに、パパは自然食に全く興味なしで、化学調味料たっぷりのドレッシングやジャンクフードが大好き!ファミレス大好き!ゲーム大好き!健康?なにそれ!
義理の母と父といえば○プーン印の砂糖たっぷりの漬物や料理を食べて、香料着色料たっぷりのお菓子を子供たちに食べさせる。
(最近ようやくお菓子くばりは止めたそうだが内心穏やかではないようだ…)

おもちゃやDVDもすごい!子供部屋の棚はキャラクターグッズでぎっしり!いつもなにかテレビやDVDの音が流れている。
パパや義理の母と父が、こどもの喜ぶ顔見たさに、買い与えてしまうからだという…。

 育った環境が違うといえばそれまでだが…一生懸命に体にいいものをと、頑張る妻に、「な~にむきになってやってんだぁ~?みんな食ってんだし、第一、スーパーに売ってんだから大丈夫だべ!」と電子レンジでチンのお惣菜を買い物かごに入れてくるそうだ。
 義理の母と父の方も「なんだか子供に何あげちゃだめ、これあげちゃだめってさぁ…なんだか面倒くさいんよぉ…そんなんいうんだら、もう面倒みんよぉってなるだべ」ってな感じだそうだ。

こんな環境の中に小学2年になる息子さんと、乳幼児の女の子の二人をママが一生懸命育てているのである…。、ママひとりがこどもの未来を、真剣にこども主体で考えていると思わないが…。
ずっと続けてきたライフスタイルを、子供のためにスッと変えられるのは、おなかを痛めたママでないとできないのだろうか…

 物を買い与えて子供の気を引く…子供はお金をもらう時、何かを買ってもらう時だけ、猫のように体をすりよせ足にからみつき、用が済んだらさようならである…買い与えた方も空しいし…買い与えられた方も実は空しいのであります。物質文明は人間営みの中で何を残し、どう人間を豊かにしていっているのか…。今一度考えて、立ち止まり、辺りを見回すべきではないだろうか…。

話をもどすが…

ある日このパパが、「今度の週末、久々に○ニバーサルスタジオ!行くか!」とその息子を誘った時のこと。乳幼児を抱えて出かけるのも大変だし、ましてや交通費やらなにやらで10万は軽く飛んでいく…な~に寝ぼけたこと言ってんのよ!と思ったママ…。(前回行った時、な~んにも育児の手伝いもせず当然オシメは変えないし、…パパの方が子供になってしまっていて大変だったそうだ…まあ、○ニバーサルスタジオに行った時だけでないので慣れているらしいが…)

そんなパパに今回は、息子がしっかりと言ったそうだ…

「パパ!もう○ニバーサルスタジオいかないよ…
だってピアノを買うために、ママがんばってんだもん…。」



この言葉こそ、日頃ひとりで涙を流す暇もなく…たとえ涙が流れても、それを拭う(ぬぐう)暇(ひま)すら一瞬もない程、頑張ってこどもの未来を一生懸命に紡いでいる最高のママへの、最高の「ご褒美」である。

苦しくても、何があっても子供は成長しつづけるのである…ご飯を食べて成長するのである。
○○ランドや○○タワーや、キャラクター達は、ずっえったいに!子育てはしてくれないのである…。

「いくつになっても少年の心を持っていたい!」などというどこかのコピーライターが流行らした言葉を真に受けて…考えることをやめてしまい、たやすく手に入る「カッコつけること」を手に入れたのだろうか?まさか…ロールプレインゲームやDSのアクションゲームの「アイテム獲得で、自分が強くなった!」と勘違いしてしまったまま?…まさかゲーム会社の作ったアバターを現実世界にクロスオーバーさせているのだろうか…?

どうしたんだパパ!どっかの宗教団体ではないがまさに目覚めよ!である。
(パパだけじゃない!世の男衆よ!現実社会での挑戦というドキドキを味わって生きようではないか!男衆というより人間として生きるということは、どういったことなのかを考えることを、やめるべきではないのである!まあ今回はパパに限定して書いているので、細かいことはまた次の機会にしたい!)

とにかく!せっかく親をやらしてもらってんだから、現実を見つめて、ガッツリと子供を育てようではないか!自分の世界へ逃げないでほしい!

「そんなん俺、自分の時間が無くなるなんて、自分が自分でなくなるから、死んじゃうよ~!」って思うだろうが…、大丈夫!
意外と死なないんだよ、これが!人間はそんなことでは死なない!子育てで死なない!

「子育てで俺がオレでなくなって…死んじゃうよ~!」って言うならば…死に物狂いで、なりふり構わず子育てをしている自分のパートナーをよく見てみよう…出会った時のきれいな黒髪は、今は子育てのストレスで白髪(しらが)まじりになっているのではないだろうか…

子供をさしおいて自分のために使っていたもの…時間と物…一度全部止めてみよう!

そして、サブ~ンと子育ての大海へ出よう!マスコミやメディアに騙されるな!リアリティの世界に生きよう!
これはまさに航海! ゲームよりよっぽどエキサイティング!
この航海は、ぜったいに後悔しないっ!チ~ン!

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