2015年11月11日水曜日

青木村の知り合いの農家さん(芽子にんにくの原料になるにんにくも栽培していただいている)が、朝早~く(5時半ぐらい…)サトイモ堀りをしていた…。

下の子供が今日は早起きしたので、ベビーカーに乗せてお散歩の最中にお会いしたのだ…

土から出した所でそのまま半日乾かして、昼過ぎに回収して、家できれいに泥を落とし、夕方に袋詰めして、明日の朝、農産販売所へ持っていく予定だそうだ。

その農家さん…長ぐつも農作業の服も泥だらけ…
顔もしっかり泥だらけ…

さといもの葉が大きいので、その下に潜り込む格好で、ナタで根もとをそぎながら掘るからだ…まさに這いつくばってとるのである。

「もっていくか?うんまいぞ!」
「あ…ありがとうございます。」
「ほれっ」と切ったばかりのサトイモを頂いた…

泥まみれになった農家さんと、きれいな服のまま「さといも」をもらった自分がいて
お礼の言葉を言えば言うほど、その事実を都合よくごまかすようで変な気持になる…

感謝の気持ちと、泥だらけになってないでごめんなさい僕がいただいては申し訳ないと…最後にきちんと「ありがとうございます。いただきます。」と言った…

「はいよぉ」と、返事が返ってきた…。



いただいたサトイモをベビーカーの下にいれて、家路に向かう時
…昔のテレビドラマの倉本聡脚本「北の国から」のあるシーンを思い出した…

それは通夜のシーンで、「わずか一尺(約30センチ)の土地の境界の杭を動かして、まったくしょうがない人だったな~あのとっつぁんはぁ」と話している親戚たちに、その亡くなったとっつぁんの気持ちを分かっている大滝秀治が、悪口を言う親戚たちに、ひとりで食って掛かる…

「お前らにゃ~分からん…開墾する畑で、どかせると思っていた石が、じつは畳1枚もある石だったらどうやってどかすんだ? 1町(100m×100m=10,000㎡)起こすのに2年もかかった…
そんな功績者の気持ちを、お前らには分からん!…その気持ちお前らなにゃ~分かんめ~な…」と…

この前、にんにくを植えるのための畑の土をもったのはパワーショベル…
その畑を耕したのは耕うん機…
マルチシートを張ったのはマルチャーという機械…

自分の中でこの一連の出来事が、大滝秀治とサトイモとでネットリと繋がってしまった…。

その夜、妻が料理したそのサトイモを食べてみると…やわらかく口の中で溶ける…透明感のある味だった。

またまたいろいろと教えてくれた青木村です…ありがとうございました…学ばせていただいております…感謝。

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