2015年7月23日木曜日

青木村三山の一つ夫神山のお祭り、「岳の織(たけののぼり/たけのおり)」も無事に終わった…

カラフルな反物

 「岳の織(たけののぼり/たけのおり)」は山の向こう側の別所温泉で毎年7月15日に近い日曜日に行われている雨乞いのお祭りだ。
山へ朝早くのぼり、水の神様「九頭龍王」にお参りして、青竹に華やかな反物(たんもの)をくくりつけた幟(のぼり)と交代で持ちながら、山道を降りて、温泉街を練り歩く、石湯の前では「ささら踊り」や「獅子舞」を地元の人たちが生演奏の生演技で祭りを盛り上げる。
 歴史は500年程前にさかのぼるそうだ。日照りがつづき作物が枯れ果て、「九頭龍王」さまにお願いすると三日三晩雨が降り続く…。

最近、偶然撮った夫神山の写真に龍が!
山の上の雲が龍の形をしている…と自分で思いたい…

黒いのはUFOではなくトンビ…

その後、「九頭龍王」さまのお宮を造ることになり、別所村と青木村のどちらを向いて建てるのか、結局、くじ引きで牛と馬を選び、先に山の頂上にいった方が勝ちと決めたそうだ。
…最初は馬(青木村)が先に威勢よく登っていたが…結局…牛(別所村)が勝ったそうだ。」

別所温泉の一番上にある外湯の名前は今は「石湯」だが、昔はこのことから「牛湯」と名付けられ、500年の歳月のうちに、牛湯がなまって「石湯」になったそうだ。別所の宣伝をするわけではないが、大湯の横の温泉水の「水飲み場」のデザインも、龍の口からお湯がでている…。

昔、この話を木曽出身の方にした時、木曽地方には御柱(おんばしら)信仰があり、歴史はなんと縄文時代にまでさかのぼるとおっしゃっていた…で、話を聞いていくと…その方は500年ぽっちでは興味がないといいたかったのである……いろいろな考え方があって結構なことだ。と思う。

ただ僕はそれが10年であろうとも30年であろうとも、最初に人が何かを伝えようとした心をいろいろな人がそれぞれ受け止めて動く、ある種の共同の創造的なものに興味が湧いてしまう。
この青木村も、義民の歴史があり、子供を村で育てるという意識がある。自分も含め、その意識を持っていることに満足することなく、一歩一歩、謙虚に生きていきたいと思う。

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